ついにクリントン大統領が承認!

決してあきらめず、止まることなくバンピーは運動を続けた。

そしてハワイ王国侵略から100年後に当たる1993年。とうとう大きな山が動く。当時のクリントン大統領が交渉相手として、カメハメハ王家七代目末裔バンピー・カナヘレを指名。「独立運動家」がホワイトハウスに「主権交渉者」としての地位を認めさせたのも異例中の異例だ。

バンピーの全身全霊を込めた交渉がクリントン大統領に伝わり、ついにアメリカ合衆国はアメリカ合衆国によるハワイ王朝違法転覆に対する謝罪法に署名し、ワイマナロの土地の一部がネイティブハワイアンに返還され、自治権が確立。バンピー・カナヘレが初代国家元首となった。

世界初ずくめの快挙!

実は先住民族への土地の返還は歴史上このハワイ以外に例がない快挙。
この事実は世界全ての先住民族に『不可能はない』ことを知らしめた。
今も世界各地のインディアンを始めとする先住民族の代表者がバンピーを訪ねてくる。

当初、土地を取り戻してもネイティブたちとはギクシャクしたまま。
しかしバンピーがこの独立主権国をプウホヌア・オ・ワイマナロ・ビレッジ、つまり「ビレッジ」と付けたことで人々は「皆が集まって助け合いながら生活できる場所に」というバンピーの真意を知る。

 

実はビレッジには入口にイミグレーションがある。ここは外国。つまり入国には要パスポートが条件になる。入口にゲートを作り、厳格にチェック。もちろんこの国のパスポートもある。バンピー自身もアメリカと二つのパスポートを所持している。

その後、多くの国から支援やボランティアがここにやってきたが、長年の差別や迫害に傷付き心を閉ざしていたネイティブたちは善意を素直に受けたり、一緒に動けず、双方の思いがリンクしない。結果、作業も進まず、協力者やボランティアも去るということが何年も続いた。

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