革命序章。

ネイティブにも様々なグループとリーダーがいるが協力者は皆無。国の奪還は言わば革命である。大国アメリカに歯向うのはお断りというわけだ。
結局、思いに共鳴したのは年長の従弟2人だけだった。

「充分だ。一人じゃ困難でも、三人ならできる。そうだろう?」
そう笑顔で答えるバンピーに二人も連られて微笑んだ。
「俺達は全てをポノ(正す、元に戻す)しようとしているだけ。暴力はいらない。絶対あきらめずに前に進む。俺たちのハワイを取り戻そう!LOVE OF COUNTRY!」
三人でそれぞれこぶしを合わせた。 たった3人の戦いが始まった。

マカプウの灯台を占拠する!

ハワイ王家は平和主義を貫く一族。武力に頼らず、平和裏の抗議を通じて交渉を行わなければならない。アメリカと交渉を始めるも最初は話どころか相手にもされない状況が続く。ホワイトハウスに連絡しても門前払いに等しい。バンピーはそれでも諦めることなく、数え切れないほどの交渉依頼を続けた。

ハワイアンへの差別と迫害は続き、1993年、怒りが頂点に達したハワイアン達300人と共にバンピーは抗議デモで15か月間、マカプウの灯台を占拠した。

突入してきたSWATに後ろから首を絞められ、押さえ込まれた。その時当時まだ5歳と9歳の私の子供達を殴られてね。子供達の泣き声と私に助けを求める声が響く。気付けば自分にも何丁ものピストルが向いていた。37歳の時だ。
決して忘れられない出来事のひとつだと言う。

この時は5歳の子供から老人まで、ハワイアン50人が逮捕されたよ。しばらく刑務所に入れられたんだ。それでもあきらめる気なんて全くなかったがね。

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